EPL第17節リバプールvsワトフォードの感想 得点シーンを振り返る
ちなみに今節2位レスターシティが引き分けたため、勝ち点差が10開いています。
今回はこの試合を振り返りたいと思います。
まず、スタメンから。
両チームとも、システムは4-2-3-1。リバプールは左サイドバックにミルナーを起用し、ロバートソンを休ませました。ファンダイクもたまには休ませたいですが、CBの代えがききません。マティプ、ロブレンの怪我がいたいですね・・・
会場はリバプールホームのアンフィールド。試合前にはホームサポーターによるYou'll Never Walk Aloneが大合唱され、ホームの大歓声の中、試合がスタートします。
開始早々、リバプールが仕掛けます。
相手DFがやや中よりになったところを、サイドバックからのサイドチェンジで、左奥のスペースへ抜け出したマネに通ります。マネが中央のサラ―を使おうとするも、ここではチャンスにはつながりませんでした。
しかし、SBからのサイドチェンジで相手のマークを混乱させ、スペースを作り出すこの展開は、今シーズンのリバプールでよく見られており、相手の守備を混乱させるとても効果的な攻めとなっています。この試合中にも何回かありました。これを可能にさせているのは、両サイドバック、アーノルドとロバートソン(この試合はミルナー)の、ロングフィードの質の高さ、視野の広さでしょう。
得点が動いたのは、前半37分のことでした。
ワトフォードのコーナーキックからのカウンターでした。クリアからの混乱の中、フィルミーノがマネの前方スペースへ背面パス。フィルミーノが蹴りだす前から、マネ、サラ―、シャキリはトップスピードで前方へ走り出しています。(左図)
この展開に、相手はワンテンポ、出遅れてしまいます。
マネはボールを受けると、時間をかけずにバイタルエリアに走りこんでいたサラ―へスルーパス。右図の青サークルのところでボールを受け、相手DFとの1対1でしたが、サラーは左足へ巧みにボールをコントロールします。シュートコースをつくり、右足で絶妙なコントロールシュートを決めました。(キキアシミギダッタカナ・・・)
いわゆるポジティブトランジションというやつでしょうか。守→攻への切り替えの早さ、攻撃のイメージが高次元で共有されていることがわかります。
2点目のシーンです。ワトフォードに攻められる時間もあり、ひやひやしましたが、ようやく追加点を奪えたのは、試合終了直前の89分のことでした。
アーノルドからチェンバレンに縦パスがとおり、チェンバレンがワントラップで前を向くのと同時に青サークルのスペースへマネが走りこみます。マネはパスを受けると縦へ突破。サラーがファーサイドに斜めに走りこみ、中のスペースをつくったところで連動するようにオリギがペナルティーエリア外から一気に斜めへ走りこむ。その瞬間マネからクロス。オリギはダイレクトでシュートを狙うもミートせず…と思ったらサラーの足元へ。サラーは右足ヒールでゴールへ流し込み、見事ゴール!
サラーなんであれを冷静に決められるんだ...("゚д゚) オリギは持ってますね~
ワトフォードに決定機を一つでも決められていたら・・・と思うと怖い試合でした。が、見事2-0でリバプールが勝利しています。
疲労からか、苦戦もしていましたが、勝ち切るところがすごいですね。次の試合は本日明け方のリーグカップ。若手の活躍に期待したいですね。
その翌日はとうとうクラブワールドカップ。モンテレイ戦です。どういうスタメンを組んでくるのか。注目です!